自宅でのインターネット利用に光回線を導入したいと、色々調べてみたらNTT東西の光回線「フレッツ光」が利用できる提供エリアになっていることは解った。
しかし、その利用方法や料金体系は少々解りづらくなっているのも確かです。
フレッツ光の料金は、地域(東日本エリアなのか西日本エリアなのか)や、マンション集合住宅での利用者数などで異なっていますが、利用する場所が確定すれば利用するための月額費用は決まっています。
しかし、光回線のフレッツ光を使ってインターネットに利用する方法は一つではなく、その使い方によって支払う月額料金は様々に大きく変わります。
そんな話を聞いても、すんなり理解できる方はいらっしゃらないですよね。
日本で最も広範囲なエリアで利用が可能になっている、NTT東西が敷設運営をしている高速通信の光回線「フレッツ光」を、安く利用する具体的な方法を解説します。
フレッツ光とは?
フレッツ光とはNTT東西が敷設している光回線で、日本で唯一全国47都道府県全県を提供エリアとしてカバーしています。
光回線の利用は、近くまで来ている光ファイバーケーブルを自宅に引き込み工事を行って、直接接続して利用するのが基本であり、引き込める程度の近くまで光回線が来ていること=提供エリアになっています。
具体的な提供エリアの調べ方は?
フレッツ光は全県に提供されているだけでなく、正確な数字は公式に発表されていませんが、フレッツ光の人口エリアカバー率は東日本では概ね95%以上、西日本では概ね93%以上だと言われるほど広範囲で提供されています。
利用する住所で、対象エリア検索を行う事により調べられます。
お住まいの住所によって、検索するサイトが変わります。
NTT東日本エリア
北海道 / 青森県 / 岩手県 / 宮城県 / 秋田県 / 山形県 / 福島県 / 茨城県 / 栃木県 / 群馬県 / 東京都 / 埼玉県 / 千葉県 / 神奈川県 / 山梨県 / 新潟県 / 長野県
NTT東日本 対象エリア検索
NTT西日本エリア
富山県 / 石川県 / 福井県 / 岐阜県 / 静岡県 / 愛知県 / 三重県 / 滋賀県 / 京都府 / 大阪府 / 兵庫県 / 奈良県 / 和歌山県 / 鳥取県 / 島根県 / 岡山県 / 広島県 / 山口県 / 徳島県 / 香川県 / 愛媛県 / 高知県 / 福岡県 / 佐賀県 / 長崎県 / 熊本県 / 大分県 / 宮崎県 / 鹿児島県 / 沖縄県
NTT西日本 対象エリア検索
マンション集合住宅でフレッツ光の利用は?
マンション集合住宅でフレッツ光を利用する場合は、提供エリアに住所がなっているだけではできません。
近くまで来ている光回線を、マンション集合住宅の各戸がそれぞれ引き込むのには無理があり、建物の共有スペース内まで引き込み工事が完了している光回線を、建物内の配線を使って各戸で利用するのが基本になっています。
お住まいの建物でフレッツ光が使えるかどうかは、管理事務所・大家さん等に問い合わせれば解ります。
引っ越し先の物件を調べているなら、物件にフレッツ光利用可能の条件で探すか、不動産業者に問い合わせてください。
日本中の多くの建物の共有スペース内まで、フレッツ光は既に工事が完了しているケースが多くなっています。
フレッツ光でインターネットを利用するには?
フレッツ光に限った事ではありませんが、どんな回線でもインターネットを利用するためには接続業者「プロバイダ」が必要です。
フレッツ光はあくまで光ファイバーケーブルの「回線」ですから、接続業者「プロバイダ」を併せて利用することで、インターネットを使用します。
接続業者プロバイダとは?
(出典:NTT東日本)
なんで?光回線だけでインターネットが使えないのか?不思議に思う方もいらっしゃいますよね。
ただ、これは光回線に限った事ではなく、お使いのスマートフォンでも、インターネットを利用する時には接続業者プロバイダを利用しています。
たとえば、ドコモのスマホプラン契約をしている場合、回線は当然ドコモ回線を使っていますが、プロバイダ業務もドコモが担っていて、スマホプラン契約の中にはプロバイダの利用も含まれているため、ユーザーは認識していないということです。
プロバイダが行っていること
膨大なデータがインターネットでは利用できますが、そのデータが収容されているサーバーには回線が直接接続することはできません。
接続業者プロバイダがユーザーからのリクエストを回線で受け取り、webの膨大なデータの中から自社のノウハウで目的のサーバーに接続を行い、得たデータを回線でユーザーに戻すのが、インターネット利用の一連の流れになっています。
プロバイダは、一口で言うならweb上で水先案内人の役割を担っています。
フレッツ光の利用契約は2通りあり、安いのは「光コラボ」
光回線でインターネットを利用するためには「回線」+「プロバイダ」が必要であり、フレッツ光ではこの利用契約形態は2通りがあります。
フレッツ光+接続業者プロバイダの契約形態
(出典:NTT西日本*一部改変)
フレッツ光の契約形態では初期から存在している、NTT東西と光回線の契約を結んで、別途接続業者プロバイダとの契約も行う方法です。
この契約形態は法人契約主体に現在はなっていて、個人契約では殆ど利用されていません。
「光コラボ」の契約形態
(出典:NTT西日本*一部改変)
もう一つが、2015年からスタートしたフレッツ光のインターネット利用契約形態で、NTT東西は光回線を接続業者プロバイダに卸して、プロバイダが回線とプロバイダをワンセットにして提供するのが「光コラボ」です。
利用者はNTT東西と直接契約を結ぶことが無く、接続業者プロバイダとの契約だけでインターネットが利用できるようになります。
スマホプランの契約では、回線を提供する通信会社と契約することで、決まったプロバイダが自動的に付随して利用しますが、光コラボではプロバイダと契約することで、光回線のフレッツ光が付随することになります。
光コラボの、「回線」+「プロバイダ」でインターネットを利用するのは、先のNTT東西と契約して利用する場合と中身は同じでも、比較すれば光コラボの月額料金が安くなります。
契約先が1箇所で済むメリットと併せて、「光コラボ」がフレッツ光を利用する個人契約の主流になっています。
光コラボを提供しているのは、NTT東日本エリアで530社・NTT西日本エリアで235社があり、フレッツ光が利用できるお住まいでは自由に選択することができます。
通信キャリアが提供している、「ドコモ光」「ソフトバンク光」「楽天ひかり」も光コラボの一つなので、フレッツ光が利用できるエリアやマンションで利用することができます。
フレッツ光を安く利用するには、「光コラボ」が最適です。
プロバイダ別契約のフレッツ光利用者は光コラボへ簡単乗り換え可能
(出典:NTT東日本公式)
2015年以前からフレッツ光を利用しているユーザーは、当時はお得に利用できる「光コラボ」がまだ存在していなかったので、割高な「フレッツ光」をNTT東西と契約+プロバイダ契約でインターネットをご利用になっていると思います。
しかし、フレッツ光を使う点では光コラボも全く同じなので、「転用」という簡単な手続きだけで光コラボに乗り換えることが可能です。
転用での乗り換えは、新たな回線工事も不要で、インターネットが利用できない期間も生じません。
光コラボへ乗り換えでどれくらい安くなる?
光コラボへ乗り換えで、どれくらい支払料金が変わるのか?
人気の光コラボで、プロバイダを別契約した場合と月額料金を比較してみましょう。
@TCOMヒカリ | ビッグローブ光 | @nifty光 | ソフトバンク光 | ||
光コラボ | マンション 月額 | 4,180円 | 4,378円 | 4,378円 | 4,180円 |
戸建て 月額 | 5,610円 | 5,478円 | 5,720円 | 5,720円 | |
フレッツ光+プロバイダ | マンションプロバイダ料金 | 1,320円 | 990円 | 1,045円 | 1,045円 |
東日本マンション月額計 | 5,445円 | 5,115円 | 5,170円 | 5,170円 | |
西日本マンション月額計 | 4,895円 | 4,565円 | 4,620円 | 4,620円 | |
戸建てプロバイダ料金 | 1,320円 | 1,100円 | 1,320円 | 1,320円 | |
東日本戸建て月額計 | 7,590円 | 7,370円 | 7,590円 | 7,590円 | |
西日本戸建て月額計 | 6,050円 | 5,830円 | 6,050円 | 6,050円 |
ケースバイケースで料金は異なりますが、月額1,000円以上も安くなることもあります。
転用の手順
転用の手続きは、契約しているNTT東西から「転用承諾番号」を入手します。
NTT東日本の窓口
オンラインの窓口はこちら
受付時間は8時30分から22時で土日祝日も受け付けています。
電話は0120-140-202
受付時間は9時から17時で土日祝日も受け付けています。
NTT西日本の窓口
オンラインの窓口はこちら
受付時間は7時から25時で土日祝日も受け付けています。
電話は0120-553-104
受付時間は9時から17時で土日祝日も受け付けています。
収得した転用承諾番号を、新しく利用する光コラボに伝えて転用で契約を進めます。
現在利用しているプロバイダを、光コラボでそのまま利用することもできますが、お得に転用をするなら代理店契約で、独自のキャッシュバックゲットがおすすめです。
お得なだけでなく、複数の光コラボを扱っているので、ニーズに合った最適な光コラボの提案が受けられますし、転用の手続きについての相談もできます。
光コラボを更に安く利用する方法は?
NTT東西の光回線フレッツ光を安く利用する方法として、「光コラボ」が最適なのですが、その光コラボを安く利用する方法についても考えてみましょう。
セット割の活用
光コラボの月額料金は、キャンペーンなどで期間が限定される割引きが例外的にあることを除けば、基本的に一物一価で変わりません。
数ある光コラボの中には月額料金の上下幅があるため、安価なものを選ぶのはもちろんですが、それ以上に効果的なのは「セット割」の活用です。
光コラボが指定するスマホプランを併用指定利用すれば、毎月スマホ代が割引きされるのが「セット割」です。
光コラボの料金自体は変わりませんが、家族で利用する通信費トータル費用としてスマホ代まで合わせて考えれば、大きな節約に繋がります。
キャリアのセット割金額は大きいが・・・必ずしもお得ではない
セット割で認知度が高いのは、3大キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)が行っている割引きです。
3大キャリアのセット割金額は、スマホ1台につき最大月額1,100円の割引きが受けられ、3人家族なら毎月3,300円の割引きが受けられることになります。
3人以上の家族なら加えて最大1,100円の家族割引きも受けられるため、3人家族の合計割り引き額は最大毎月6,600円になりますので、ドコモユーザーなら光コラボの「ドコモ光」、ソフトバンクユーザーなら光コラボの「ソフトバンク光」に、魅力を感じる方も多いですよね。
auユーザーも、光コラボの「@TCOMヒカリ」「ビッグローブ光」などで、同様のセット割が適用されます。
しかし、元々の月額料金が7,000円を超える、無制限利用できるメインプランで最大割引きを適用させても、コスパは良いとは言えません。
自宅で光回線を利用できればスマホプランは小容量プランでOK
(出典:MM総研)
自宅に光回線が導入されれば、自宅のスマホ利用も契約しているスマホプランのギガを消費するのではなく、Wi-Fiでインターネットを利用するためギガを消費しません。
上のグラフは、2023年3月1日に株式会社MM総研が調査した、「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2023年1月調査)」からの引用で、スマホプランのギガを1ヵ月にどれだけ消費しているユーザーがいるのか?示したものです。
3GB未満のユーザーが多くの割合を占めていて、最も多いのは1GB未満になっているのが解ります。
そのため、外出時にWi-Fiの無い場所でのみ利用する、月に3GB程度のプランで多くのスマホユーザーには問題が無いことになります。
このデータは3大キャリアでも当然把握していて、無制限プラン利用者が月に3GB未満(ソフトバンクの新しいプランメリハリ無制限プラン+は2GB未満)の利用に留まった場合は、前述の割引き(家族割+光回線セット割)に加えて、スマホ1台につき1,650円の割引きが受けられます。
合計すればスマホ1台につき、3,850円の割引きが適用されるので絶対額は大きいのですが、たとえばドコモの5Gギガホプレミアプランでは、(月額料金)7,315円-(割引き合計額)3,850円=3,465円 になります。
月に3GB程度の利用なら格安SIMの方が圧倒的にお得で、月額1,000円前後で利用することができます。
光コラボなら格安SIMにセット割の適用も可能
元々安価な月額料金が設定されている格安SIMですが、数多いライバルが競い合う「光コラボ」では、格安SIMにセット割を適用させることが可能なものがあります。
光コラボをコスパ良く利用するためには、「光コラボ」+「格安SIM」+「セット割適用」が最適で、家族でスマホプランを対象の格安SIMに乗り換えることで、通信費トータル費用は大きく節約することが可能です。
おすすめのコスパの良い、具体的な組み合わせをご紹介しましょう。
フレッツ光を安く利用するなら「@TCOMヒカリ」+「LIBMO」にセット割
(出典:@TCOMヒカリ申込サイト)
@TCOMは同じ光コラボである「ドコモ光」のタイプBのプロバイダの一角を務める、信頼のおける技術力を有していて、契約者数に合わせた回線増強にも積極的です。
ドコモ光でも@TCOMヒカリでも、(光回線)フレッツ光+(プロバイダ)@TCOMでインターネットを利用するのは同じですが、ドコモ光の月額料金はマンション集合住宅利用で月額4,620円・戸建て利用で月額5,720円なのに対して、@TCOMヒカリではマンション集合住宅利用で月額4,180円・戸建て利用で月額5,610円と割安になっています。
LIBMOのセット割
(出典:LIBMO公式)
格安SIMには数多くの事業者が参入していますが、LIBMOはドコモのお墨付き「エコノミーMVNO」の指定を受けている2社のうちの1社で、安心して利用することができます。
月額料金が安価な格安SIM「LIBMO」が、@TCOMヒカリと併用することで、スマホ1台につき毎月220円の「セット割」が最大5契約まで適用されます。
〇納得プラン | |||
データ容量 | 通常料金 | @T COMヒカリ 月額割引額 | 実質金額 |
3GBプラン | 980円 | 1回線 220円/月割引 | 760円 |
8GBプラン | 1,518円 | 1回線 220円/月割引 | 1,298円 |
20GBプラン | 1,991円 | 1回線 220円/月割引 | 1,771円 |
30GBプラン | 2,728円 | 1回線 220円/月割引 | 2,508円 |
自宅に光回線がある最適な3GBのプランは、セット割を適用させれば月額760円で利用することができます。
家族3人で利用した場合の、通信費トータル費用を計算してみましょう。
家族3人で利用するマンション集合住宅の場合
(@TCOMヒカリマンション)4,180円+(LIBMO 3GB セット割後 760円)×3人=6,460円
家族3人で利用する一戸建て住宅の場合
(@TCOMヒカリ戸建て)5,610円+(LIBMO 3GB セット割後 760円)×3人=7,890円
家族3人分のスマホ代と自宅の光回線の料金を加えても、マンション利用では月額7,000円を下回り、戸建てでは8,000円を下回る料金になります。
キャッシュバック
@TCOMヒカリでは、キャッシュバックキャンペーンを行っています。
キャッシュバック特典の詳細は、以下をご覧下さい。
工事費無料キャンペーン
これから光回線を導入するなら、工事に伴う工事費が発生します。
@TCOMヒカリの工事費は、戸建てでもマンションでも最大22,000円がかかりますが、@TCOMヒカリの導入工事費が実質無料になるキャンペーンを行っています。
12ヵ月間月額料金の割引
新規契約(転用は対象外)で契約から12ヵ月間、月額料金が割り引かれます。
標準的な1Gbpsが公称値の回線契約で、戸建てタイプでは月額440円が割引きされ、マンションタイプでは月額330円が12ヵ月割引きされます。