ドコモのスマホユーザーは長期間の愛用者も多く、ガラケー時代からずっとドコモを利用している方も多数いて、格安SIMまで入れれば軽く数百社以上ある通信会社がある中で、日本人の3人に1人以上がドコモユーザーです。
日本には自社で回線やアンテナ基地局などを整備している通信キャリアは4社あり、その中で3大キャリアと呼ばれる上位3社(ドコモ・au・ソフトバンク)で、8割以上の圧倒的シェアを占めています。
3大キャリアの中で比較すると、料金はほぼ横並びになっていて、ドコモが突出して安くなってはいません。
つまり、ユーザーは価格だけでドコモを選択しているのではなく、信頼で選んでいるとも言えます。
しかし、毎月の支払い費用には閉口しているけれど、以前から何となく継続している方も多いのではないでしょうか?
インターネットが使えるスマホは必需品だし、安くする方法もよく解らないし・・・と、言う方に、快適にインターネットが利用できる環境は維持しながら、ドコモのスマホユーザーが毎月のスマホ代を節約する方法を、タイプ別に解説していきます。
スマホプランだけでインターネット利用するドコモユーザーの節約方法
自宅に光回線などの別回線を導入しないで、ドコモのスマホプランだけで運用しているユーザーには、大きく分けて2つのタイプが存在しています。
1つ目はドコモの無制限プランを使って、インターネット利用はスマホだけで行うユーザーで、2つ目は殆どスマホでインターネット利用をしない、通話中心に利用している小容量プラン契約のユーザーです。
無制限プラン利用ユーザー
ドコモでは2023年7月にプラン改定を行い、それまでのプランを刷新しています。
新しい無制限プランは「eximo」で、旧タイプの「5Gギガホプレミアプラン」と月額料金は同じですが、小容量しか利用しなかった月の割引き範囲が増えています。
eximo | |||
容量 | 1GB未満 | 1~3GB未満 | 3GB~無制限 |
基本月額 | 4,565円 | 5,665円 | 7,315円 |
家族割 | 1,100円 | 1,100円 | 1,100円 |
しかし、現状では新プランの利用者は数%に留まっていて、旧プランの「ギガホプレミアプラン」利用者が圧倒的に多くなっています。
5Gギガホプレミアプランは月額7,315円で、3GB未満の利用者は1,650円の割引きが自動的に適用されます。
新プランの「eximo」で3GB未満の利用時は1,650円安くなるので、これも全く同じです。
eximoでは旧プランに無かった月に1GB未満の利用時には、2,750円が安くなることがトピックですが、そこまで利用しないなら無制限プランを契約している理由は乏しく、大きなメリットとは言えません。
3人以上利用での家族割は、新旧どちらも同じ月額1,100円です。
節約を考えるなら、自分の利用量と適正になっているのか?
My docomo(マイドコモ)で、データ利用量を確認してみましょう。
月に100GB以上を利用している場合
月にコンスタントに100GB以上を利用しているドコモユーザーは、残念ながらスマホだけで運用する場合の節約方法はありません。
格安SIMなど安価なプランでは、通常の通信速度が無制限で利用できるものが用意されておらず、auやソフトバンクの無制限プランの料金はほぼ横並びで、乗り換えるメリットも大きくありません。
ただ、月に100GBのデータ量を使用しているユーザーは、動画視聴に費やしているケースが圧倒的に多く、その利用場所の中心は自宅になっています。
後述する、自宅に光回線などでWi-Fi利用ができる環境を構築して、スマホプランは小容量に乗り換えた方が大幅に安くなる可能性があり、家族の何人かでドコモを利用しているなら尚更です。
月に10GBから100GB未満程度を利用している場合
月に10GBから100GB未満程度を利用しているドコモユーザーなら、同じドコモが提供しているオンライン専用プランの「ahamo」を利用した方が安くなります。
ahamo | ||
容量 | 20GB | 100GB |
基本月額 | 2,970円 | 4,950円 |
家族割 | 0円 | 0円 |
20GBまでの程度に収まっているユーザーなら、ギガホプレミアプランでは月額7,315円ですが、ahamoに乗り換えれば月額2,970円で収まり、毎月4,345円が節約できます。
家族3人以上で利用している場合の割引き1,100円の適用がahamoでは無くなりますが、それが無くてもahamoの料金には及びません。
20GBを超えている場合でもahamoでは大盛りオプションで、月額4,950円で利用できます。
この場合では、毎月2,365円が節約できることになります。
同様に1,100円の家族割り引きが適用されても、ahamoに価格メリットがあります。
30GB未満なら格安SIMが安くなる
月に利用しているのが30GB未満程度なら、格安SIMに乗り換えた方がahamoに乗り換えるよりも安くなります。
ドコモの周波数帯(電波)を使う格安SIMなら、ドコモで現在利用しているスマートフォンをそのまま継続利用することが可能です。
たとえば、ドコモのエコノミーMVNOに指定されていて、全国のドコモショップでも取り扱いのある「LIBMO」では、以下の価格で利用できます。
データ容量 | 通常料金 |
20GBプラン | 1,991円 |
30GBプラン | 2,728円 |
ahamoで20GBが利用できるプランは2,970円ですが、LIBMOなら1,991円になるので、月額979円が節約できます。
ギガホプレミアプランと比較すれば、毎月5,324円が節約できることになります。
これはスマホ1台についての金額ですから、家族で利用している場合は更にお得になります。
ahamoでは20GBの次の区分は100GBになりますが、LIBMOでは30GBが設定されているので、毎月20GB以上30GB未満をコンスタントに利用しているユーザーは、大幅にお得になりますね。
通話中心のユーザー
スマホの使い方は電話が中心で、スマホでのインターネットを殆ど利用しない方は、小容量プランの「ギガライトプラン」をご利用の方が多いと思います。
前述の様にドコモの2023年7月に行われたプラン改定で、小容量プランも新たになり「irumo」が登場しています。
irumo | ||||
容量 | 0.5GB | 3GB | 6GB | 9GB |
基本月額 | 550円 | 2,167円 | 2,827円 | 3,377円 |
irumoには家族での加入時に受けられる割引きがありませんが、旧プランのギガライトプランでは1GB未満が3,465円ですから、小容量プランを利用するユーザーにとっては安価になっていると言えます。
ただ、通話中心のユーザーにとっては、旧プランでは無料だった家族間の通話料金が、通常の30秒22円かかるため、使い方によってはメリットが薄くなります。
また、かけ放題オプションの料金も改定されています。
旧プランのかけ放題オプションは月額1,870円でしたが、新プランでは1,980円になり、5分通話無料オプションでは、旧プランは770円だったものが新プランでは880円に値上げされています。
殆どインターネットを利用しないとは言え、新しいirumoの0.5GBプランは最大通信速度が3Mbpsに制限がある上に、5Gの電波も利用することができません。
ギガホプレミアプランを利用している場合
ドコモショップでは積極的に無制限のギガホプレミアプランやeximoを勧める傾向が強く、殆どスマホでインターネット利用をしないユーザーにとっては、無用の長物と言えるプラン契約です。
月に3GB未満の5Gギガホプレミアプラン利用者は、月額7,315円から1,650円の割り引きで5,665円になりますが、かけ放題オプションの1,870円を加えれば7,535円になります。
新プランirumoの0.5GBプランは制約が多いため現実的には3GBプランになり、月額2,167円にかけ放題のオプション1,980円を加えても4,147円にしかならず、毎月3,388円を節約できます。
小容量プランを利用している場合
ドコモのギガライトプランは、1GB未満時の月額料金で3,465円です。
かけ放題オプション1,870円を加算している場合は、月額料金が5,335円になります。
5分かけ放題オプション770円を加算している場合は、月額料金が4,235円になります。
格安SIMでも、かけ放題オプションは用意されています。
たとえば、前述の格安SIM「LIBMO」では、500MBの容量に3タイプのかけ放題を組み合わせたゴーゴープランを展開しています。
〇ゴーゴープラン | |||
プラン | 通常料金 | @T COMヒカリ 月額割引額 | 実質金額 |
500MB + 5分かけ放題 | 1,100円 | 1回線 220円/月割引 | 880円 |
500MB + 10分かけ放題 | 1,320円 | 1回線 220円/月割引 | 1,100円 |
500MB + かけ放題 | 1,980円 | 1回線 220円/月割引 | 1,760円 |
500MBで足らないユーザーは、小容量プランにオプション追加で利用ができます。
5分かけ放題 550円 10分かけ放題 770円 時間制限無しかけ放題 1,430円
データ容量 | 通常料金 |
3GBプラン | 980円 |
8GBプラン | 1,518円 |
3GBプランなら月額980円ですから、時間無制限のかけ放題を付けても月額2,410円になります。
いずれのケースでも、大幅に安くなり節約ができます。
ドコモ光を自宅で利用しているドコモユーザーの節約方法
ドコモユーザーは自宅にドコモ光を契約して、自宅でのインターネット利用はWi-Fiでドコモ光を使う方が少なくありません。
特に複数人の家族でインターネットを利用する場合は、高額な無制限プラン×家族の人数の料金を支払うよりも、自宅では家族みんなで光回線のドコモ光を快適に利用するケースです。
この利用方法が広がっている理由は、コスパが良く通信費トータル費用が節約できることに外なりません。
光回線を併用した方が安くなる理由
インターネットを利用する頻度が高く、光回線等のWi-Fi利用を自宅でしていないユーザーは、無制限プランを家族で利用します。
家族4人の場合で、通信費トータル費用を計算してみましょう。
(eximo・ギガホプレミアプラン)7,315円-(家族割)1,100円=(スマホ1台の月額料金)6,215円
(スマホ1台の月額料金)6,215円×4人分=(通信費トータル費用)24,860円
になります。
セット割が適用される
ドコモのスマホプランとドコモ光を併用すると、スマホ料金が1台につき月額1,100円の割引きが受けられます。(irumoの500MBプランを除く)
家族4人なら、毎月4,400円の割引きが適用されます。
ドコモ光の月額料金は2タイプありますが、安いタイプAの月額料金は4,400円で、セット割りで引かれる金額とイコールになり、スマホ以外のパソコンやタブレットなども快適に利用できる環境が追加コスト無しで利用できることになります。
しかし、通信費トータル費用は安くはなっていませんし、戸建てのドコモ光(タイプA)の月額料金は5,720円ですから、1,320円の持ち出しになります。
ただ、自宅に光回線が導入されれば、自宅で利用するインターネットは全てWi-Fiを利用するため、ドコモのスマホプランで契約しているギガを消費することが無くなります。
スマホプランのギガ消費が抑えられる
(出典:MM総研)
このグラフは、2023年3月1日に株式会社MM総研が調査した、「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2023年1月調査)」からの引用です。
スマートフォンでWi-Fi利用を含まずに、純粋に契約しているスマホプランのギガを消費している容量を表していて、多くが3GBに収まっていることが解ります。
動画視聴などの腰を落ち着けて利用するスマホは、自宅であることが圧倒的に多く、自宅でWi-Fiが使える環境ができれば、スマホプランのギガは外出時にWi-Fiが利用できない場所で使用する容量だけを考えれば良く、利用量は3GB未満に収まると考えられます。
無制限プランでは、3GB未満の利用の場合は1,650円が割引きされます。(ギガホプレミアプランでも同様)
家族4人なら家族割1,100円の適用も加えて、スマホ1台につき3,465円になります。
ドコモ光 | eximo3GB未満 | 家族 | 合計 | |
マンション | 4,400円 | 3,465円 | 4人 | 18,260円 |
戸建て | 5,720円 | 3,465円 | 4人 | 19,580円 |
スマホプランだけで運用していた、同様の通信費トータル費用24,860円と比較すれば、明らかに安くなります。
小容量プランに乗り換えで安くなる
ドコモの新しい小容量プラン「irumo」は、家族割り引きはありませんが、ドコモ光と併用することで1,100円のセット割が受けられます。
irumoの3GBプランならセット割を適用させれば、月額1,067円で利用することができます。
ドコモ光 | irumo3GB | 家族 | 合計 | |
マンション | 4,400円 | 1,067円 | 4人 | 8,668円 |
戸建て | 5,720円 | 1,067円 | 4人 | 9,988円 |
スマホプランだけで運用している場合はもとより、無制限プランを利用しているケースよりも大幅に通信費トータル費用は安くなり節約できます。
格安SIMにセット割を適用すれば更に節約が可能
ここまで見てきた様に、ドコモスマホプランから格安SIMに乗り換えれば更に安くなります。
irumoの3GBプランで割引きを適用した場合の月額料金は1,067円ですが、前述の格安SIM「LIBMO」の3GBプランは980円です。
スマホ1台につき差額は87円ですから、家族4人なら節約できる月額は348円になります。
ただ、この金額は少々微妙な額ですよね。
更に節約するためには、格安SIMにセット割が適用される光回線サービスへの乗り換えが最適です。
ドコモ光から他の光コラボへは簡単な「事業者変更」手続きだけで乗り換えられる
(出典:NTT東日本公式)
ドコモ光はNTT東西の光回線「フレッツ光」を使う光回線サービスであり、数多くある同じフレッツ光の利用形態「光コラボ」の一つです。
そのため、ドコモ光から別の光コラボに乗り換えても、利用する光回線の「フレッツ光」は同じなので、光回線サービスの乗り換えに際して新たな回線工事が必要無く、インターネットが利用できない期間も生じません。
この乗り換え方法は「事業者変更」と呼ばれていて、簡単な手続きだけで乗り換えが可能です。
手順は以下の通りです。
1.ドコモ光から事業者変更承認番号を取得
ドコモ光から事業者変更承諾番号を収得します。
電話 0120-800-000 (9:00~20:00 年中無休)
ドコモショップでもwebでも手続きが可能です。
事業者変更承諾番号には15日の有効期限があり、乗り換え先によって変わりますが7日から10日以上を求められる事が多く、早めの申し込みを行って下さい。
2.格安SIMにセット割対応の光コラボに申込みをする
「新規契約」ではなく「事業者変更」で、乗り換え先の光コラボと契約をします。
乗り換え先の光コラボは、ドコモの周波数帯(電波)を使っている格安SIMに、併用することで「セット割」が適用される条件で乗り換えます。
その条件に合う光コラボを具体的にご紹介して、通信費トータル費用をシミュレーションしてみます。
ドコモスマホユーザーが節約するなら「@TCOMヒカリ」+「LIBMO」にセット割
(出典:@TCOMヒカリ申込サイト)
@TCOMヒカリは、前述の格安SIM「LIBMO」と併用することで「セット割」が適用される光コラボです。
プロバイダとしての@TCOMは技術力に定評があり、ドコモ光の金額が高いプランであるタイプBでも選択できるようになっています。
この場合のドコモ光と@TCOMヒカリは、光回線フレッツ光にプロバイダ@TCOMという組み合わせは同じですが、月額料金は異なっています。
ドコモ光の場合、マンション集合住宅利用で月額4,620円・戸建て利用で月額5,720円ですが、@TCOMヒカリではマンション集合住宅利用で月額4,180円・戸建て利用で月額5,610円と安くなっています。
LIBMOのセット割
(出典:LIBMO公式)
先にご紹介しているように、安価に利用ができる格安SIMの「LIBMO」は、@TCOMヒカリと併用することで、スマホ1台につき毎月220円の「セット割」が最大5契約まで適用されます。
〇納得プラン | |||
データ容量 | 通常料金 | @T COMヒカリ 月額割引額 | 実質金額 |
3GBプラン | 980円 | 1回線 220円/月割引 | 760円 |
8GBプラン | 1,518円 | 1回線 220円/月割引 | 1,298円 |
20GBプラン | 1,991円 | 1回線 220円/月割引 | 1,771円 |
30GBプラン | 2,728円 | 1回線 220円/月割引 | 2,508円 |
自宅に光回線がある場合に最適な3GBプランでは、月額760円で利用できます。
同様に家族4人で利用した場合の、通信費トータル費用を計算してみましょう。
@TCOMヒカリ | スマホ | 家族 | 合計 | |
マンション | 4,180円 | 760円 | 4人 | 7,220円 |
戸建て | 5,610円 | 760円 | 4人 | 8,650円 |
ドコモ光とirumoの3GBプラン利用時よりも、マンション集合住宅で月額1,448円(年間17,376円)、一戸建て住宅で月額1,338円(年間16,056円)の節約ができます。
キャッシュバック
@TCOMヒカリでは、キャッシュバックキャンペーンを行っています。
キャッシュバック特典の詳細は、以下をご覧下さい。
工事費無料キャンペーン
これから光回線を導入するなら、工事に伴う工事費が発生します。
@TCOMヒカリの工事費は、戸建てでもマンションでも最大22,000円がかかりますが、@TCOMヒカリの導入工事費が実質無料になるキャンペーンを行っています。
12ヵ月間月額料金の割引
新規契約(事業者変更は対象外)で契約から12ヵ月間、月額料金が割り引かれます。
標準的な1Gbpsが公称値の回線契約で、戸建てタイプでは月額440円が割引きされ、マンションタイプでは月額330円が12ヵ月割引きされます。